前回、Webの知識がない人がWordPressを使う場合、外注するか、まだ無料ブログを使ったほうがいい。
という記事を書いて、個別に連絡をいただくなど、意外と反響があったので。ちょっと技術的なお話。
WordPressを使っている人はPHPのバージョンも確認したほうがいいです。
特に大きめのサービスを運用している人は、調べたほうがいいでしょう。
特に、5年,10年と同じサーバーを使っている人にとっては。WordpressはPHPというプログラミング言語で動いています。
出版社の話ではありません。
PHPにもバージョンがあり、最新はPHP7系、その前はPHP5系です。PHP6はないです。
調べてみると、いろいろなバージョンがあると思いますが。
目安としては、
- PHP4系⇒さすがにWordpressではいない?
- PHP5系⇒5.2以下は即検討、5.6以上はぎりぎり動くけれども検討段階。
- PHP7⇒ひとまず安心。比較的新しいサイトだと思います。
PHPもオープンソースなので、古いままだと、セキュリティ的にも危ないです。
一応、Wordpressの推奨環境としては、下記があげられます。
PHP version 7.2 or greater.
MySQL version 5.6 or greater OR MariaDB version 10.0 or greater.
HTTPS support
https://wordpress.org/about/requirements/より引用
ここでは、PHPのバージョンにだけ言及します。
また、PHP7のほうが速度的にはPHP5より速いです。一般的には2倍ぐらい速くなります。
じゃあ、すぐにPHP7にしようとアップデートすると……。
事故ります。特に古ければ古いほど。だから、基本的にはアップデートしたがりません。
メンテナンスコストも大きいので、場合によっては、切り捨てる、停止することも考えないといけません。
そして、悲しいことに、苦労して、アップデートしても、アクセス数や見た目はアップデートしても変わらないので、エンジニアは基本的には褒められない作業…。
もし、エンジニアを抱えている会社さんなら、こういう作業を大事にしてあげてください…。
PHPのリリース日とサポート期限ですが
PHP 5.4 以前の公式サポートはセキュリティサポートも含め既に終了している。
PHP 5.5 は2016年7月10日に公式のセキュリティサポートが終了し、その前の2016年6月23日に 5.5 系最終リリースとなるはずだった 5.5.37 が公開された。しかし、セキュリティサポート終了後の2016年7月21日に 5.5.38 が公開された。
PHP 5.6 の公式サポートのセキュリティサポートは2018年末まで延期された。
PHPのリリース日とサポート期限より引用
とあるプロジェクトでは、PHP5.2がずっと使われていたので、それを7系にするのに、半年程かかりました。
本当にこれは、サービスによって、一瞬で終わる場合もあれば、何人がかりでやっても、半年、1年かかってしまうプロジェクトになるケースもあり、本当にピンきりです。Wordpress以外のサービスも使われているケースもあるので。
結論として、作業やるやらないは別として、PHPのバージョンを確認するといいでしょう。
わからなければ、担当者に聞くのが一番です。